はい、毎回久しぶりのブログです
今はアンナプルナから久しぶりにポカラに帰ってきてのんびりしてます
ブログは既に4ヶ月くらい遅れてますが、今日からがんがん書いて遅れを取り戻します
毎回同じことを言っておりますが、今回はマジです
何も決めていなかった。ホテルどころか空港からどこの街に行くかすら決めていなかった
大概は何でも揃う首都にでも行くのが普通なんだろうけど、毎回のパターンにも飽きてきていたので、空港からそう離れていない小さな町にでも行ってみようかと思っていたのだけど、その小さな町がどこにあるかとか、目星すらついていなかった
空港から出るとインド人と同じ顔したオートリキシャ(三輪タクシー)のオヤジが法外な料金(多分)で客引きしてくるが、断ると、あっさり引き下がりすぎるのにも物足りなさを感じながら、近くのバス停へと人に道を聞きながら向った
とりあえず適当にバスに乗って、気に入ったところがあればそこで降りてみればいいかと思っていた
こんな書き方をすると、いつもの事のように聞こえるが、実際は初めてだ
今までは、少なくとも国境を超えるときは、次に向う街をネットで調べたり、予約まではしなくとも、安宿街がどこら辺にあるのかとかは調べてから移動してた。しかし、旅も一年を超えると段々いい意味でも悪い意味でも慣れが生じる。その結果、「なんとかなるだろう」と頭の中でつぶやいて、横着をするようになっていく
右も左もわからぬままバス停に向いながら、やはり最初に向う街くらいは決めておくべきだったかと、少し後悔した
バス停に向って歩いていると、前を2人のバックパッカー風の男女が歩いているので、何か情報を聞けないかと思って話しかけてみた
「こんにちは、これから何処に向うの?」いきなり後ろから話しかけれら、驚いたように振り向いた男の方が「おお 君は何処から?」
「俺は日本から、そっちはフランスでしょ?」「なんでわかったの?」「英語のアクセントがフランスっぽいから」「ああ、俺たちはこれからニゴンボっていう、ここからバスで30分くらいの町に向おうと思ってるんだよ」
「何があるの?宿は目星着いてるの?」「ああ、宿はネットで探して一番安いところを抑えてある。ニゴンボは所謂ビーチリゾートみたいな所だよ。首都のコロンボは高いし、何も無いって聞いたから今回はとばしてしまおうかと思って」
しめたと思った。彼等についていけば、とりあえず今晩の宿は何とかなりそうだし、一番安い宿ならバックパッカーも集まるだろうから、今後の情報集めもできると思った
「じゃあ俺もご一緒させてもらおうかな、何も決めてなかったから」「じゃあとりあえずまずはバス停を探そう」
俺たち3人は話しながらバス停を探した。二人はカップルで旅をしていて、男のボーズ頭で体の線が細い方がジュリアンで、肌が浅黒く、顔も欧米人らしからぬ女の方がマエバ
俺が「マエバ」と言う名前を聞いた瞬間に、一瞬訝しげな顔をしたのを彼女は見逃さなかった
日本語で「前歯」がどう意味か知っていたらしく、にっこり笑って自分の前歯を見せてきた
というのも、つい数ヶ月前までこの2人はオーストラリアでワーキングホリデーとして2年近く働いていたらしく、その時に日本人との交流が結構あっただとかで、日本文化には結構くわしいし、俺の事も聞く前から多分日本人だと思ったらしい
ちなみにマエバは父がフランス領のポリネシア系出身で、母親は韓国人で、本人はフランス本土育ちという事だったが、見かけからは半分も韓国の血が入っているようには見えない
バスは予定通り30分後にはニゴンボのバスーターミナルに到着したが、宿がどこにあるかは誰も皆目検討がつかなかった
そんな時はオートリキシャの出番である。ジュリアンが早速道端にたむろしているリキシャの運転手と交渉を始めたが、見てると交渉が下手で結局言い値とほとんど変わらない300スリランカルピー(240円)で乗る羽目になってしまった
こんな事なら俺が交渉すればよかったとも思うが、いつも数人でいるときは口を出さないようにしている
俺はとに角一度は断る事にしている。断って交渉を放り投げ、運転手に背を向け、後ろから追いかけてくるのを期待して歩き出すのだ。そうすると、大抵は追いかけてきて、こちらの言い値になるのだが、ごくたまにそのまま放置されることがある。そうなると戻って交渉をしなおすのもかっこ悪いので、歩いていくしかなくなる
俺一人ならそれでいいが、何人も人がいると巻き込みかねないので、そういう時は交渉を任せてしまう。たとえ相場より高くても、人数で割れば結局安くなるのだから、文句は頭の中でつぶやくだけにしている
ちなみに後日この町に戻ってきたときに、俺が一人で交渉して乗ったら100ルピーだった。三分の一だ。ジュリアンがどれだけ交渉が下手くそなのかがわかるだろう。俺は特別な交渉術なんて持っていない。皆がやっている常套手段を使っているだけなんだから
宿に着くとリキシャのドライバーは満足そうに300ルピーを右手で掴んで、もと来た道を引き返していった
宿の部屋は俺の分もあるが、一部屋ではなく、一つのベッドで1300ルピー。暴力的な高さに一瞬思考回路が停止したが、ここが一番安いなら、これがスリランカの物価だと受け止めて、諦めて泊まるしかなさそうだ
1300ルピーは600インドルピー
北インドで600ルピーも出せば、冷房付きの綺麗な部屋に一泊できる。けっして一つのベッドではない
それでも宿はそこそこ綺麗で、ホットシャワーも完備されていた。お湯のシャワーを浴びるなんて一体何ヶ月振りだろうか??
ドミトリーは8ベッドの部屋で、既に2人のスリランカの旅を終えた先客たちがいた
この2人から情報を集めた後、別の部屋に泊まってるジュリアンカップルと合流して、少し遅めの夕食を食べに出かけた
ゲストハウスのすぐ裏はビーチと絶好のロケーションなのだが、着いたころには煌々と真っ赤に燃える夕陽も、終わりかけの線香花火のように、力なくその姿をほとんど地平線に鎮めていたので、この時はビーチがあることすら気がつかなかった
宿の前は所謂ツーリスト通りになっていて、スリランカの特産品、宝石店を筆頭に、ツーリスト向けの洋服や小物を扱ったみやげ物屋が軒を連ねていた。その殆どの店が小奇麗で、商品の陳列などにも気を使っているのがわかる
東南アジアやインドのこういった類の店だと、建物は馬小屋と区別がつかなく、商品の陳列も倉庫なのか店先なのか区別がつかないくらい雑に放り投げられていることが殆どなんだから
洒落た街路灯が両脇で道路を飾り、それぞれの店先のクリスマスのような派手すぎないネオンが協力するように一定間隔で点滅しながら、初めてスリランカの地に足を踏み入れるツーリストを歓迎しているようだった
地元の人が頻繁に通うようなローカルレストランはいくら歩いても見当たらなかった。どこまであるいても高そうな小洒落たレストラン
ジュリアン達も俺も長旅が予想されるだけあって、ローカルレストランで金を節約したい気持ちは一緒だったし、今までの経験だと、小汚いローカルも洒落たレストランも味には大して差はない。雰囲気が違うだけ
この日はローカルレストランを諦め、適当なレストランに入った
この日は疲れていたため、酒はあっという間に俺の脳を支配していった
酔っ払ったスリランカ人2人に絡まれたが、既にボトルを2本飲み干していた俺は、数分後には逆に絡み返していた
そのなかでも、金の節約と一切酒には手をつけない2人は冷静だった
こうしてアホなスリランカ人と酔っ払って騒ぎながら、一日目の夜は慌しくも、平和に過ぎていった
今はアンナプルナから久しぶりにポカラに帰ってきてのんびりしてます
ブログは既に4ヶ月くらい遅れてますが、今日からがんがん書いて遅れを取り戻します
毎回同じことを言っておりますが、今回はマジです
何も決めていなかった。ホテルどころか空港からどこの街に行くかすら決めていなかった
大概は何でも揃う首都にでも行くのが普通なんだろうけど、毎回のパターンにも飽きてきていたので、空港からそう離れていない小さな町にでも行ってみようかと思っていたのだけど、その小さな町がどこにあるかとか、目星すらついていなかった
空港から出るとインド人と同じ顔したオートリキシャ(三輪タクシー)のオヤジが法外な料金(多分)で客引きしてくるが、断ると、あっさり引き下がりすぎるのにも物足りなさを感じながら、近くのバス停へと人に道を聞きながら向った
とりあえず適当にバスに乗って、気に入ったところがあればそこで降りてみればいいかと思っていた
こんな書き方をすると、いつもの事のように聞こえるが、実際は初めてだ
今までは、少なくとも国境を超えるときは、次に向う街をネットで調べたり、予約まではしなくとも、安宿街がどこら辺にあるのかとかは調べてから移動してた。しかし、旅も一年を超えると段々いい意味でも悪い意味でも慣れが生じる。その結果、「なんとかなるだろう」と頭の中でつぶやいて、横着をするようになっていく
右も左もわからぬままバス停に向いながら、やはり最初に向う街くらいは決めておくべきだったかと、少し後悔した
バス停に向って歩いていると、前を2人のバックパッカー風の男女が歩いているので、何か情報を聞けないかと思って話しかけてみた
「こんにちは、これから何処に向うの?」いきなり後ろから話しかけれら、驚いたように振り向いた男の方が「おお 君は何処から?」
「俺は日本から、そっちはフランスでしょ?」「なんでわかったの?」「英語のアクセントがフランスっぽいから」「ああ、俺たちはこれからニゴンボっていう、ここからバスで30分くらいの町に向おうと思ってるんだよ」
「何があるの?宿は目星着いてるの?」「ああ、宿はネットで探して一番安いところを抑えてある。ニゴンボは所謂ビーチリゾートみたいな所だよ。首都のコロンボは高いし、何も無いって聞いたから今回はとばしてしまおうかと思って」
しめたと思った。彼等についていけば、とりあえず今晩の宿は何とかなりそうだし、一番安い宿ならバックパッカーも集まるだろうから、今後の情報集めもできると思った
「じゃあ俺もご一緒させてもらおうかな、何も決めてなかったから」「じゃあとりあえずまずはバス停を探そう」
俺たち3人は話しながらバス停を探した。二人はカップルで旅をしていて、男のボーズ頭で体の線が細い方がジュリアンで、肌が浅黒く、顔も欧米人らしからぬ女の方がマエバ
俺が「マエバ」と言う名前を聞いた瞬間に、一瞬訝しげな顔をしたのを彼女は見逃さなかった
日本語で「前歯」がどう意味か知っていたらしく、にっこり笑って自分の前歯を見せてきた
というのも、つい数ヶ月前までこの2人はオーストラリアでワーキングホリデーとして2年近く働いていたらしく、その時に日本人との交流が結構あっただとかで、日本文化には結構くわしいし、俺の事も聞く前から多分日本人だと思ったらしい
ちなみにマエバは父がフランス領のポリネシア系出身で、母親は韓国人で、本人はフランス本土育ちという事だったが、見かけからは半分も韓国の血が入っているようには見えない
バスは予定通り30分後にはニゴンボのバスーターミナルに到着したが、宿がどこにあるかは誰も皆目検討がつかなかった
そんな時はオートリキシャの出番である。ジュリアンが早速道端にたむろしているリキシャの運転手と交渉を始めたが、見てると交渉が下手で結局言い値とほとんど変わらない300スリランカルピー(240円)で乗る羽目になってしまった
こんな事なら俺が交渉すればよかったとも思うが、いつも数人でいるときは口を出さないようにしている
俺はとに角一度は断る事にしている。断って交渉を放り投げ、運転手に背を向け、後ろから追いかけてくるのを期待して歩き出すのだ。そうすると、大抵は追いかけてきて、こちらの言い値になるのだが、ごくたまにそのまま放置されることがある。そうなると戻って交渉をしなおすのもかっこ悪いので、歩いていくしかなくなる
俺一人ならそれでいいが、何人も人がいると巻き込みかねないので、そういう時は交渉を任せてしまう。たとえ相場より高くても、人数で割れば結局安くなるのだから、文句は頭の中でつぶやくだけにしている
ちなみに後日この町に戻ってきたときに、俺が一人で交渉して乗ったら100ルピーだった。三分の一だ。ジュリアンがどれだけ交渉が下手くそなのかがわかるだろう。俺は特別な交渉術なんて持っていない。皆がやっている常套手段を使っているだけなんだから
宿に着くとリキシャのドライバーは満足そうに300ルピーを右手で掴んで、もと来た道を引き返していった
宿の部屋は俺の分もあるが、一部屋ではなく、一つのベッドで1300ルピー。暴力的な高さに一瞬思考回路が停止したが、ここが一番安いなら、これがスリランカの物価だと受け止めて、諦めて泊まるしかなさそうだ
1300ルピーは600インドルピー
北インドで600ルピーも出せば、冷房付きの綺麗な部屋に一泊できる。けっして一つのベッドではない
それでも宿はそこそこ綺麗で、ホットシャワーも完備されていた。お湯のシャワーを浴びるなんて一体何ヶ月振りだろうか??
ドミトリーは8ベッドの部屋で、既に2人のスリランカの旅を終えた先客たちがいた
この2人から情報を集めた後、別の部屋に泊まってるジュリアンカップルと合流して、少し遅めの夕食を食べに出かけた
ゲストハウスのすぐ裏はビーチと絶好のロケーションなのだが、着いたころには煌々と真っ赤に燃える夕陽も、終わりかけの線香花火のように、力なくその姿をほとんど地平線に鎮めていたので、この時はビーチがあることすら気がつかなかった
宿の前は所謂ツーリスト通りになっていて、スリランカの特産品、宝石店を筆頭に、ツーリスト向けの洋服や小物を扱ったみやげ物屋が軒を連ねていた。その殆どの店が小奇麗で、商品の陳列などにも気を使っているのがわかる
東南アジアやインドのこういった類の店だと、建物は馬小屋と区別がつかなく、商品の陳列も倉庫なのか店先なのか区別がつかないくらい雑に放り投げられていることが殆どなんだから
洒落た街路灯が両脇で道路を飾り、それぞれの店先のクリスマスのような派手すぎないネオンが協力するように一定間隔で点滅しながら、初めてスリランカの地に足を踏み入れるツーリストを歓迎しているようだった
地元の人が頻繁に通うようなローカルレストランはいくら歩いても見当たらなかった。どこまであるいても高そうな小洒落たレストラン
ジュリアン達も俺も長旅が予想されるだけあって、ローカルレストランで金を節約したい気持ちは一緒だったし、今までの経験だと、小汚いローカルも洒落たレストランも味には大して差はない。雰囲気が違うだけ
この日はローカルレストランを諦め、適当なレストランに入った
この日は疲れていたため、酒はあっという間に俺の脳を支配していった
酔っ払ったスリランカ人2人に絡まれたが、既にボトルを2本飲み干していた俺は、数分後には逆に絡み返していた
そのなかでも、金の節約と一切酒には手をつけない2人は冷静だった
こうしてアホなスリランカ人と酔っ払って騒ぎながら、一日目の夜は慌しくも、平和に過ぎていった
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