アロワールから次の町ジョードプルまで電車で8時間。今回はこの旅初めての夜行列車を利用した。席のランクはもちろん寝台車両。寝台車両はコンパートメント式になっていて、一つのコンパートメントに3段ベッドがこちらと向いに2式づつあって計6個。ベッドと言っても人が寝るために作られたベッドとは程遠く、硬いマットが敷かれたただのベンチのようなものだ。
前途の通りベッドは3段に別れていて、UP MD LOとそれぞれチケットの記載も変わって来る。
MDの席は通常時は背もたれに収納されており、寝るときだけこれを引き上げて、寝台のベッドにするのである。これを通常時出してしまうと、頭がつかえてしまい、一番下のロウの席に座れなくなってしまうのだ。なぜなら誰も寝てないときは皆LOの席に座っているからだ。もしLOの席の人が早く寝たいなら、座っている人全員にどいてもらうか、上と席を交換してもらうしかない。そういった意味でもLOの席は結構不便だ。
今回は俺がLOの席で連れのマリちゃんがMDの席、つまり俺の上で寝ることにしたのである
俺は特に眠くなかったので、LOにに座ってた他のインド人が皆寝てから横になった。ここの車両の問題点はチケットを持ってなくても誰でも入ってこれるところで、防犯面では皆無に等しかった。だから荷物はパックセーフでグルグル巻きにして、ベッドの下に突っ込んで鍵でしっかり固定。大事なものはパンツの中にぶち込んでおいた。
夜も11時を過ぎると車内は真暗になる。俺はこう見えても結構神経質な方で、音や周りの雰囲気がざわざわしてると全く眠れない。基本的にいくら寝台でもバスや列車の中で1時間以上眠れた験しが無い。Ipodにイヤフォンを繋いで窓から見える無数の星を見上げながらミニマルテクノを聴いていた。
インド人が勝手に俺のベッドに座っている。邪魔臭いし、ライトを俺の方に向けて照らしてなにやら寝てるかどうか窺っている。何をたくらんでいるのかは知らないけど、邪魔臭くて寝返りも打てないので蹴っ飛ばして追い払った。当然である、ここは俺のベッドなのだから
すると追い払われたインド人が今度は俺の上、つまりマリちゃんのベッドに手を掛けてなんかしてる。俺の角度からだとそのインド人が何をしてるかわからない。多少心配ではあった。でも起き上がるのも面倒なんで放っておいた。
1時間経ってもまだそこでもぞもぞ何かやっている、更に1時間も経過するとマリちゃんのベッドに腰掛け始めた。更に放置しておく事数十分そのインド人はどっかに行ってしまった。
あとで本人から話を聞くと、インド人が足をさわさわしてきたので、足をバタバタさせたり日本語で罵声を浴びせたりして戦ってたらしい。俺はイヤフォンをしてたので全く気がつかなく、男ながら特に何の役に立つことも無く、マリちゃんは自分で痴漢インド人を追い払ったとの事でした。むしろ俺がインド人を自分のベッドから追い払ったからこうなったのか?外患誘致という奴だな うん
あとで友達になった一人で旅してる日本人や白人女子に聞いたんだけど、みんな夜行列車で同じ経験をしてるのだとか。なかには起きたらインド人が胸を揉んでいたという人もいた位だ。
女性一人にはお勧めできない夜行列車。どうしても避けられないなら、一番上のアッパーの寝台がいいかもしれない。一番上だと下からは見えないので、女性が寝てるかどうかわからない。トイレに行ったりするのにいちいち降りるのが大変だけど。それか寝台のファーストクラスを予約すればいいだろう。ファーストクラスはコンパートメントにドアがあって中から鍵をかけられるようになっているらしい
殆ど睡眠もとれずにそのままジョードプルに到着。まだ真暗だったので駅の待合室で3時間ほど時間を潰して外に出た
早速客引きが寄ってくる。俺たちの目の前にいきなり立ちはだかり、「ブレックファーストはどうだ??サンドイッチあるぞ!!安いぞ!!腹減ってるだろ??さあこっちだ」と進行方向に立ちはだかり邪魔をしてくる
そこで最近覚えたヒンドゥー語「俺たちはタンタンゴーパールだ!!飯なんて食えん」というと、オッサンは急に笑い出して、周りのインド人「お前ら聞いたか?こいつタンタンゴーパールだってよ ははははh」と周りを巻き込んで大笑いしながら、じゃあ気をつけてなと一言言って去っていった
同様によってきたリキシャにもタンタンゴーパールだと叫ぶと笑いながら去っていく
タンタンゴーパール 客引きを追い払うのにとても便利な言葉。しかも相手を怒らすことも無く、むしろ和んでしまう魔法の言葉
そのまま安宿が沢山ある街のシンボル時計台がある広場まで歩いた。実はあまり知られていないがこの街は大人気漫画ワンピースに登場するアラバスタ王国のモデルとなった街らしいのだ
これが例の時計塔広場の時計塔
そしてこれがナンバー4として登場した砲撃犬ラッシー
街のシンボルメヘランガー砦の中に展示されてます
時計台広場にはコミッション目当ての宿の紹介屋が沢山いるけど、それを無視して今回は地球の歩き方に載っている宿ディスカバリーゲストハウスに真っ直ぐ向ってチェックイン
値段交渉する際もタンタンゴーパールというと笑いながら値下げに応じてくれた
宿からのビュー
眼下に広がる空を映した湖のようなブルーシティーにメヘランガー砦
ちなに今回宿泊したゲストハウスディスカバリー。地球の歩き方に載っているからって安心してはいけない。ここのオーナーはとてつもなく金に汚く嘘ばっかつく最低のインド人。詳しくは書かないけど泊まるのは避けるべし
翌日マリちゃんが風邪をひき病院へ連れて行く。連れて行くといっても実際はただついて行っただけだ。と、いうのも今回で誰かを海外で病院へ連れて行くのは4回目。医者との英語のやりとりにも大分慣れているから俺がさぞ必要だろうと思って付いていってやったつもりでいたのだが、実際は全部本人が自分で病状を説明して、医師とのやり取りを済ませて、俺はipodでデビッドボウイを聴いてボーっとしてただけなのであった。ここでも役に立たず
しかも次の日は俺が腹痛に倒れ、俺の代わりにナイスな薬を買ってきてくれて、助けられっぱなしであった
実は数日に前飲んだブランデーとチャイの飲み合わせが悪かったせいかそれ以降胃の調子がずっと悪くて食欲不振。 体もだるくどんどん腹の調子も悪くなって、終にここに来て完全に腹を壊すにいたったのだ。そのお陰で一週間近く食欲がなく、毎日トマトスープとラッシーをすするだけの生活だったのだ。
おまけにラジャスターン地区の食事はとてつもなく不味く、それも食欲不振を手伝ったのかも知れない。
インドでは肉を食べるのはとても贅沢な事で、普通のレストランで肉料理をおいていることなんてまず無い。とくにここラジャスターン地区ではその傾向が強いらしくて、ベジタリアンにならざるを得ないのだ。
俺は何も意識してないのに、インドに入ってから3週間、気がついたら全く肉を口にしていなかったのだ。それも生きている
メヘランガー砦からの夜景
夜のインドの街中が好きだ
汚いものは見えなくなり、うざいインド人も町から消えて街灯とわずかな月明かり、そして静寂だけが町を支配する。治安の面では保障できないが、男の俺にはあまり関係ない
それから数日後デリーから一緒だったマリちゃんは、でっかすぎるうんこを置き土産として宿に残してジャイサルメールへと一足先に去っていった
その日は宿中の配水管がつまり、汚水がトイレから溢れ出し、大変だったのは言うまでもない
ちなみにタンタンゴーパールという魔法の言葉
これは日本語に訳すと「一文無し」といういみ。ただお金がありませんじゃなくて、ニュアンス的には一文無しという強烈な言葉の力を秘めている
前途の通りベッドは3段に別れていて、UP MD LOとそれぞれチケットの記載も変わって来る。
MDの席は通常時は背もたれに収納されており、寝るときだけこれを引き上げて、寝台のベッドにするのである。これを通常時出してしまうと、頭がつかえてしまい、一番下のロウの席に座れなくなってしまうのだ。なぜなら誰も寝てないときは皆LOの席に座っているからだ。もしLOの席の人が早く寝たいなら、座っている人全員にどいてもらうか、上と席を交換してもらうしかない。そういった意味でもLOの席は結構不便だ。
今回は俺がLOの席で連れのマリちゃんがMDの席、つまり俺の上で寝ることにしたのである
俺は特に眠くなかったので、LOにに座ってた他のインド人が皆寝てから横になった。ここの車両の問題点はチケットを持ってなくても誰でも入ってこれるところで、防犯面では皆無に等しかった。だから荷物はパックセーフでグルグル巻きにして、ベッドの下に突っ込んで鍵でしっかり固定。大事なものはパンツの中にぶち込んでおいた。
夜も11時を過ぎると車内は真暗になる。俺はこう見えても結構神経質な方で、音や周りの雰囲気がざわざわしてると全く眠れない。基本的にいくら寝台でもバスや列車の中で1時間以上眠れた験しが無い。Ipodにイヤフォンを繋いで窓から見える無数の星を見上げながらミニマルテクノを聴いていた。
インド人が勝手に俺のベッドに座っている。邪魔臭いし、ライトを俺の方に向けて照らしてなにやら寝てるかどうか窺っている。何をたくらんでいるのかは知らないけど、邪魔臭くて寝返りも打てないので蹴っ飛ばして追い払った。当然である、ここは俺のベッドなのだから
すると追い払われたインド人が今度は俺の上、つまりマリちゃんのベッドに手を掛けてなんかしてる。俺の角度からだとそのインド人が何をしてるかわからない。多少心配ではあった。
1時間経ってもまだそこでもぞもぞ何かやっている、更に1時間も経過するとマリちゃんのベッドに腰掛け始めた。更に放置しておく事数十分そのインド人はどっかに行ってしまった。
あとで本人から話を聞くと、インド人が足をさわさわしてきたので、足をバタバタさせたり日本語で罵声を浴びせたりして戦ってたらしい。俺はイヤフォンをしてたので全く気がつかなく、男ながら特に何の役に立つことも無く、マリちゃんは自分で痴漢インド人を追い払ったとの事でした。むしろ俺がインド人を自分のベッドから追い払ったからこうなったのか?外患誘致という奴だな うん
あとで友達になった一人で旅してる日本人や白人女子に聞いたんだけど、みんな夜行列車で同じ経験をしてるのだとか。なかには起きたらインド人が胸を揉んでいたという人もいた位だ。
女性一人にはお勧めできない夜行列車。どうしても避けられないなら、一番上のアッパーの寝台がいいかもしれない。一番上だと下からは見えないので、女性が寝てるかどうかわからない。トイレに行ったりするのにいちいち降りるのが大変だけど。それか寝台のファーストクラスを予約すればいいだろう。ファーストクラスはコンパートメントにドアがあって中から鍵をかけられるようになっているらしい
殆ど睡眠もとれずにそのままジョードプルに到着。まだ真暗だったので駅の待合室で3時間ほど時間を潰して外に出た
早速客引きが寄ってくる。俺たちの目の前にいきなり立ちはだかり、「ブレックファーストはどうだ??サンドイッチあるぞ!!安いぞ!!腹減ってるだろ??さあこっちだ」と進行方向に立ちはだかり邪魔をしてくる
そこで最近覚えたヒンドゥー語「俺たちはタンタンゴーパールだ!!飯なんて食えん」というと、オッサンは急に笑い出して、周りのインド人「お前ら聞いたか?こいつタンタンゴーパールだってよ ははははh」と周りを巻き込んで大笑いしながら、じゃあ気をつけてなと一言言って去っていった
同様によってきたリキシャにもタンタンゴーパールだと叫ぶと笑いながら去っていく
タンタンゴーパール 客引きを追い払うのにとても便利な言葉。しかも相手を怒らすことも無く、むしろ和んでしまう魔法の言葉
そのまま安宿が沢山ある街のシンボル時計台がある広場まで歩いた。実はあまり知られていないがこの街は大人気漫画ワンピースに登場するアラバスタ王国のモデルとなった街らしいのだ
これが例の時計塔広場の時計塔
そしてこれがナンバー4として登場した砲撃犬ラッシー
街のシンボルメヘランガー砦の中に展示されてます
時計台広場にはコミッション目当ての宿の紹介屋が沢山いるけど、それを無視して今回は地球の歩き方に載っている宿ディスカバリーゲストハウスに真っ直ぐ向ってチェックイン
値段交渉する際もタンタンゴーパールというと笑いながら値下げに応じてくれた
宿からのビュー
眼下に広がる空を映した湖のようなブルーシティーにメヘランガー砦
ちなに今回宿泊したゲストハウスディスカバリー。地球の歩き方に載っているからって安心してはいけない。ここのオーナーはとてつもなく金に汚く嘘ばっかつく最低のインド人。詳しくは書かないけど泊まるのは避けるべし
翌日マリちゃんが風邪をひき病院へ連れて行く。連れて行くといっても実際はただついて行っただけだ。と、いうのも今回で誰かを海外で病院へ連れて行くのは4回目。医者との英語のやりとりにも大分慣れているから俺がさぞ必要だろうと思って付いていってやったつもりでいたのだが、実際は全部本人が自分で病状を説明して、医師とのやり取りを済ませて、俺はipodでデビッドボウイを聴いてボーっとしてただけなのであった。ここでも役に立たず
しかも次の日は俺が腹痛に倒れ、俺の代わりにナイスな薬を買ってきてくれて、助けられっぱなしであった
実は数日に前飲んだブランデーとチャイの飲み合わせが悪かったせいかそれ以降胃の調子がずっと悪くて食欲不振。 体もだるくどんどん腹の調子も悪くなって、終にここに来て完全に腹を壊すにいたったのだ。そのお陰で一週間近く食欲がなく、毎日トマトスープとラッシーをすするだけの生活だったのだ。
おまけにラジャスターン地区の食事はとてつもなく不味く、それも食欲不振を手伝ったのかも知れない。
インドでは肉を食べるのはとても贅沢な事で、普通のレストランで肉料理をおいていることなんてまず無い。とくにここラジャスターン地区ではその傾向が強いらしくて、ベジタリアンにならざるを得ないのだ。
俺は何も意識してないのに、インドに入ってから3週間、気がついたら全く肉を口にしていなかったのだ。それも生きている
メヘランガー砦からの夜景
夜のインドの街中が好きだ
汚いものは見えなくなり、うざいインド人も町から消えて街灯とわずかな月明かり、そして静寂だけが町を支配する。治安の面では保障できないが、男の俺にはあまり関係ない
それから数日後デリーから一緒だったマリちゃんは、でっかすぎるうんこを置き土産として宿に残してジャイサルメールへと一足先に去っていった
その日は宿中の配水管がつまり、汚水がトイレから溢れ出し、大変だったのは言うまでもない
ちなみにタンタンゴーパールという魔法の言葉
これは日本語に訳すと「一文無し」といういみ。ただお金がありませんじゃなくて、ニュアンス的には一文無しという強烈な言葉の力を秘めている
0 件のコメント:
コメントを投稿