プシュカルの町は歩いてまわりきれる程度の小さな町で、ガンガーのある人口湖を囲むように町が形成されている。更にその周りを小さな山と砂漠が扇状に広がっている。
プシュカルはヒンドゥー教の聖地の一つらしく、山の上には寺院、人口湖の周りにはいくつものガンガーが点在していて、昼間は常に誰かが沐浴している
午前中、昨日友達になったアイリッシュのブラニーと町中の寺院へ行った後、いったん別れて俺はメインストリートの雑貨屋を冷やかしに行った
驚く事にここのインド人はうざくない。値段を尋ねても最初からまともな値段を提示する。その分値引きには余り期待できないが、買い物が面倒くさくない分楽である
メインストリートには女子が好きそうな可愛い小物雑貨からアクセサリーやキルト、カシミヤ専門店にレストランやブックショップ、なんでもあるしそれぞれのクオリティーが高い。そのせいか幾分ツーリスティックなのは否めないが
俺がそうやって話しかけてくるインド人をいちいち相手にしながら一眼を首からぶら下げて歩いていると、サリーを身にまとったインド人女子が自分達の写真を撮ってくれてと言って来た
こういう事はよくあるんだけど、大抵は写真を撮った後小額のルピーを請求してくるパターンが多いから無視してたんだけど、しつこいし金はいらないと言うので一枚だけ撮ってやった
そうしたら金ではなくチャイを請求された・・・・「金は請求しない、だからチャイをおごってくれ」
無視することもできたんだけど、面白いのでチャイをおごってやる。その席で彼女らがある提案をしてきた
なんでも奴らは近くの砂漠でテント暮らしをしている自称砂漠の民族の一種らしくて、もし興味があるようならそこに一緒に行って見学したり写真撮ったりしてはどうかと。もちろんフリーだと
実際砂漠の民の暮らしには興味があったし、金を払ってでも訪れてみたい気持ちはあったけど、誰の目から見てもこの誘いは怪しすぎる。そもそもの出会いがチャイのだまし討ちである
そこで二日後にもう一度会う約束だけしてこの日はここで別れる事にした。もちろん調査が必要だからだ
まず町のレストランで暇そうにたむろしているインド人の一人に話しかけてみた
「へい!ガイズ!!調子はどうだ?」「もちろんグッドだ」
「あれ?お前どっかで見たことあるな」「え?お前この町にどのくらい滞在してるんだ?」
「いや、昨日ついたばっかだけど。お前日本人の友達とか一杯いるか?」すると彼は得意げになって「もちろんさ、俺は日本人の友達が沢山いるぞ 大阪とか東京とかに」
これがインド人の悪い癖だ。数分話しただけで友達に、女性なら勝手に彼女にされてたりするのだ
でも掴みはいい感じ。そこで俺は更に「いやー実は俺の読んでるブログでお前の写真を見た事あるんだよ、しかも日本人女子の」「ほんとか!!なんて書いてあった?正直に教えてくれグッドかバッドか?」
バッドの可能性があるのか?こいつ日本人の女に一体何してきたんだ? 笑
しかしそこは「もちろんグッドだよ!ナイスガイって書いてあったぜ」「ホンとか!!ヨッシャーー」
よしよし、これで心は完全に掴んだ
いよいよ本題に入るために俺はさっきあった出来事の詳細を伝える
「おーお前それは絶対について行くな、俺はあいつらの事をよく知ってるけど、最後に金を請求するのが奴らの手口だ。やめた方がいいぞ」
やっぱな。最初から金の交渉をして案内してもらって金を払うなら一向に構わないが、だまし討ちのような事をする奴らに払う金は無い。残念だがここは諦めるしか無いようだ
親切なナイスガイに礼を言って、再びブラニーと合流してガンガーを見に行った
ガンガーの入り口には花を無理やり渡して金をせびろうとしてくるインド人がたむろしてるんだけど、そこはバラナシ帰りのブラニー、絶対花を受け取ろうとしない
既に南インドやバラナシ方面を一ヶ月かけて旅してきた彼女はこの手の対応にはかなり慣れている。そんな彼女もやはり寝台列車では散々痴漢と戦ったらしい
「アイリッシュ女は皆強いわ、だから全部追っ払ってやったわ」「確かに強そうだね、日本には痴漢って犯罪があるけど、そっちはどう?」日本での満員電車の現状を説明してやると
ブラニーは「そんな犯罪は成立しないわ。もし誰かが私の体に触ったらその場でひっぱたいて警察に突き出してやるわ。皆そうするはずよ。日本は違うの?」「そういう人もいるけど、殆どの女性が怖くて声すら出せないみたいだよ」
俺がそう言うと彼女は不思議そうな顔をしていた
文化の違いと言うよりは、お国柄の違いだろうか?こういう話を白人とするのは結構面白い
面白いけど疲れる
前にも書いたけど、俺はイングランド人やアイルランド人が苦手。人柄とかではなく英語のアクセント
ヨーロピアンツーリストやアメリカ英語なら言ってる事が理解できないことなんて滅多に無いんだけど、アイリッシュ英語はアクセントが強すぎてちょいちょい理解できないことがあるのだ
その度に聞き返したりするのでお互い段々喋るのが面倒くさくなって、今まであまり仲良くなった事がない
彼女の場合は何回聞きなおしても嫌な顔せずに言い直してくれるし、俺のぶっ壊れた英語でもネイティブなだけあってちゃんと理解できるらしく、意外とコミュニケーションはまともに成立している
それでもやっぱ一日中一緒にいると、夜にはぐったりと疲れてしまうのであった
プシュカルはヒンドゥー教の聖地の一つらしく、山の上には寺院、人口湖の周りにはいくつものガンガーが点在していて、昼間は常に誰かが沐浴している
午前中、昨日友達になったアイリッシュのブラニーと町中の寺院へ行った後、いったん別れて俺はメインストリートの雑貨屋を冷やかしに行った
驚く事にここのインド人はうざくない。値段を尋ねても最初からまともな値段を提示する。その分値引きには余り期待できないが、買い物が面倒くさくない分楽である
メインストリートには女子が好きそうな可愛い小物雑貨からアクセサリーやキルト、カシミヤ専門店にレストランやブックショップ、なんでもあるしそれぞれのクオリティーが高い。そのせいか幾分ツーリスティックなのは否めないが
俺がそうやって話しかけてくるインド人をいちいち相手にしながら一眼を首からぶら下げて歩いていると、サリーを身にまとったインド人女子が自分達の写真を撮ってくれてと言って来た
こういう事はよくあるんだけど、大抵は写真を撮った後小額のルピーを請求してくるパターンが多いから無視してたんだけど、しつこいし金はいらないと言うので一枚だけ撮ってやった
そうしたら金ではなくチャイを請求された・・・・「金は請求しない、だからチャイをおごってくれ」
無視することもできたんだけど、面白いのでチャイをおごってやる。その席で彼女らがある提案をしてきた
なんでも奴らは近くの砂漠でテント暮らしをしている自称砂漠の民族の一種らしくて、もし興味があるようならそこに一緒に行って見学したり写真撮ったりしてはどうかと。もちろんフリーだと
実際砂漠の民の暮らしには興味があったし、金を払ってでも訪れてみたい気持ちはあったけど、誰の目から見てもこの誘いは怪しすぎる。そもそもの出会いがチャイのだまし討ちである
そこで二日後にもう一度会う約束だけしてこの日はここで別れる事にした。もちろん調査が必要だからだ
まず町のレストランで暇そうにたむろしているインド人の一人に話しかけてみた
「へい!ガイズ!!調子はどうだ?」「もちろんグッドだ」
「あれ?お前どっかで見たことあるな」「え?お前この町にどのくらい滞在してるんだ?」
「いや、昨日ついたばっかだけど。お前日本人の友達とか一杯いるか?」すると彼は得意げになって「もちろんさ、俺は日本人の友達が沢山いるぞ 大阪とか東京とかに」
これがインド人の悪い癖だ。数分話しただけで友達に、女性なら勝手に彼女にされてたりするのだ
でも掴みはいい感じ。そこで俺は更に「いやー実は俺の読んでるブログでお前の写真を見た事あるんだよ、しかも日本人女子の」「ほんとか!!なんて書いてあった?正直に教えてくれグッドかバッドか?」
バッドの可能性があるのか?こいつ日本人の女に一体何してきたんだ? 笑
しかしそこは「もちろんグッドだよ!ナイスガイって書いてあったぜ」「ホンとか!!ヨッシャーー」
よしよし、これで心は完全に掴んだ
いよいよ本題に入るために俺はさっきあった出来事の詳細を伝える
「おーお前それは絶対について行くな、俺はあいつらの事をよく知ってるけど、最後に金を請求するのが奴らの手口だ。やめた方がいいぞ」
やっぱな。最初から金の交渉をして案内してもらって金を払うなら一向に構わないが、だまし討ちのような事をする奴らに払う金は無い。残念だがここは諦めるしか無いようだ
こいつらが自称砂漠の民
親切なナイスガイに礼を言って、再びブラニーと合流してガンガーを見に行った
ガンガーの入り口には花を無理やり渡して金をせびろうとしてくるインド人がたむろしてるんだけど、そこはバラナシ帰りのブラニー、絶対花を受け取ろうとしない
既に南インドやバラナシ方面を一ヶ月かけて旅してきた彼女はこの手の対応にはかなり慣れている。そんな彼女もやはり寝台列車では散々痴漢と戦ったらしい
「アイリッシュ女は皆強いわ、だから全部追っ払ってやったわ」「確かに強そうだね、日本には痴漢って犯罪があるけど、そっちはどう?」日本での満員電車の現状を説明してやると
ブラニーは「そんな犯罪は成立しないわ。もし誰かが私の体に触ったらその場でひっぱたいて警察に突き出してやるわ。皆そうするはずよ。日本は違うの?」「そういう人もいるけど、殆どの女性が怖くて声すら出せないみたいだよ」
俺がそう言うと彼女は不思議そうな顔をしていた
文化の違いと言うよりは、お国柄の違いだろうか?こういう話を白人とするのは結構面白い
面白いけど疲れる
前にも書いたけど、俺はイングランド人やアイルランド人が苦手。人柄とかではなく英語のアクセント
ヨーロピアンツーリストやアメリカ英語なら言ってる事が理解できないことなんて滅多に無いんだけど、アイリッシュ英語はアクセントが強すぎてちょいちょい理解できないことがあるのだ
その度に聞き返したりするのでお互い段々喋るのが面倒くさくなって、今まであまり仲良くなった事がない
彼女の場合は何回聞きなおしても嫌な顔せずに言い直してくれるし、俺のぶっ壊れた英語でもネイティブなだけあってちゃんと理解できるらしく、意外とコミュニケーションはまともに成立している
それでもやっぱ一日中一緒にいると、夜にはぐったりと疲れてしまうのであった
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