発車五分前のチケットを買った俺たちは、特に急ぐ事もなくのんびりとホームまで行って電車に乗り込んだ。インドの列車は数時間遅れが当たり前だと思っていたからだ
しかし、列車は新入社員のぴったり合わされた時計のように時間通りに出発した
インドの列車は未だにきちんとは把握できてないんだけど7種類前後の席が存在する
寝台やACが付いてるかどうか、席のレベルや指定席など様々なチケットがある
俺たちが今回購入したのはその中でも下から2番目に安いチケット
席はあるけど一番レベルが低い3人掛けの横並びの席
一番高い席とは10倍近い値段の差があるらしいけど、今回は乗ってる時間も短いのでこれで十分だと思った
俺たちは列車に乗った後すぐに指定の席を見つけて座った。列車はすぐに発車した。列車は発車すると食道に腫瘍でもできた患者のようにのろのろと、しかし、着実に前に進みだした
数駅も通過すると車内はあっという間に満員御礼。全席指定席な筈なのに座れずに通路に立っている客があちこちいる。その客が3人掛けの席に無理やり座り始めても誰も文句を言わない
俺たちの席にも座ろうとして横にずれろといってきた奴がいたが、言葉がわからない不利をしてたら諦めて去っていった
席はコンパートメントになっていて、3人掛けのベンチが向かい合っている。客が自分の向かいに座っていない時は足を向いのベンチに乗せてくつろぐ。向かいに誰か座ろうとしているとどかしてやる。
しかし、隣のインド人は一度どかしたものの、向いの乗客が着席した後、相手の股のきわどいところに再び足を戻した
きわどい所に足を置かれたインド人は一切気にする様子をみせない
なるほどこれがインド式か?
俺も目の前に座っているインド人の股のきわどい所に足を置いてみた。すると彼は俺の足を見るなりまぶたをぴっくっと動かしてこちらをみた。やはり外人のこういった行為は彼等にとって好ましくないのかと思ったが、次の瞬間右手が伸びてきて一言「ヘイマイフレンド」と握手を求められてとてもご満悦な様子である
これがインド式
いつの間にか隣に座っていた連れはインド人の若い集団とカードゲームに興じて盛り上がっていた。俺は向いに座ったインド人と会話をしていたが、内容は殆どがインドに対する愚痴。
たまに車内を通りかかる売り子から買うチャイがうまい。一杯7ルピー前後。器は陶器でできていて飲み終わると窓から外に放り投げる。放り投げられた陶器の器は夏風にそよぐ風鈴のようにパリンといい音がなって気持ちがいい。
インドでゴミをポイ捨てするのは当たり前。俺も連れのマリちゃんも車内からゴミをほいほい放り投げる。郷に入れば郷に従えなんて言い訳はしない。例えインド人が当たり前の様にやってるからってやはりゴミを公共の場に捨てるのはクズのやる事である。しかし、よくよく考えると、俺たちは生まれつきのクズである。だからぽ~い あ~~気持ちいい ポイ捨て
自分がクズじゃないと思う人は、例えインドに来てもゴミのポイ捨ては控えましょう
気がつくと我々はインド人に囲まれていた。戦場で四方八方から飛んでくる銃弾のような質問。写真を撮ってくれとせがむインド人。ただただ会話を熱望するインド人。色んなやつに囲まれて飽きることがない。これが一番安いチケットの面白みかもしれない。
長い時間だと飽きるけど、数時間なら彼らのうざさのお陰であっという間に時間が過ぎる
そう、時間の長さを感じることる頃には既にアーグラーの地に足をめり込ませていたのだ
一番安い席には扇風機が無数にあるが、あまり意味がない
暑いときは暑いし、寒いときは寒いのだ
説明しなくてもわかると思うけどタージマハル
宿泊した宿のボスに言われた。「お前を来た時からずっと見てたけど、お前はなぜ誰も信用しようとしないんだ」
俺はここはインドなのだから当たり前だと言ったらお前の国にもヤクザがいるだろうと言われた。完全に話のポイントがずれている。理由を不得意な英語で丁寧に説明したのだが、きちんとは理解してもらえない。インド人だからって理由だけで疑ってかかるのが彼には気に入らないようだ。
前にも書いたけど、人を疑うのは簡単だけど信じる事はとても難しい
彼にはそれだけ英語で言って納得してもらった
しかし、列車は新入社員のぴったり合わされた時計のように時間通りに出発した
インドの列車は未だにきちんとは把握できてないんだけど7種類前後の席が存在する
寝台やACが付いてるかどうか、席のレベルや指定席など様々なチケットがある
俺たちが今回購入したのはその中でも下から2番目に安いチケット
席はあるけど一番レベルが低い3人掛けの横並びの席
一番高い席とは10倍近い値段の差があるらしいけど、今回は乗ってる時間も短いのでこれで十分だと思った
俺たちは列車に乗った後すぐに指定の席を見つけて座った。列車はすぐに発車した。列車は発車すると食道に腫瘍でもできた患者のようにのろのろと、しかし、着実に前に進みだした
数駅も通過すると車内はあっという間に満員御礼。全席指定席な筈なのに座れずに通路に立っている客があちこちいる。その客が3人掛けの席に無理やり座り始めても誰も文句を言わない
俺たちの席にも座ろうとして横にずれろといってきた奴がいたが、言葉がわからない不利をしてたら諦めて去っていった
席はコンパートメントになっていて、3人掛けのベンチが向かい合っている。客が自分の向かいに座っていない時は足を向いのベンチに乗せてくつろぐ。向かいに誰か座ろうとしているとどかしてやる。
しかし、隣のインド人は一度どかしたものの、向いの乗客が着席した後、相手の股のきわどいところに再び足を戻した
きわどい所に足を置かれたインド人は一切気にする様子をみせない
なるほどこれがインド式か?
俺も目の前に座っているインド人の股のきわどい所に足を置いてみた。すると彼は俺の足を見るなりまぶたをぴっくっと動かしてこちらをみた。やはり外人のこういった行為は彼等にとって好ましくないのかと思ったが、次の瞬間右手が伸びてきて一言「ヘイマイフレンド」と握手を求められてとてもご満悦な様子である
これがインド式
いつの間にか隣に座っていた連れはインド人の若い集団とカードゲームに興じて盛り上がっていた。俺は向いに座ったインド人と会話をしていたが、内容は殆どがインドに対する愚痴。
たまに車内を通りかかる売り子から買うチャイがうまい。一杯7ルピー前後。器は陶器でできていて飲み終わると窓から外に放り投げる。放り投げられた陶器の器は夏風にそよぐ風鈴のようにパリンといい音がなって気持ちがいい。
インドでゴミをポイ捨てするのは当たり前。俺も連れのマリちゃんも車内からゴミをほいほい放り投げる。郷に入れば郷に従えなんて言い訳はしない。例えインド人が当たり前の様にやってるからってやはりゴミを公共の場に捨てるのはクズのやる事である。しかし、よくよく考えると、俺たちは生まれつきのクズである。だからぽ~い あ~~気持ちいい ポイ捨て
自分がクズじゃないと思う人は、例えインドに来てもゴミのポイ捨ては控えましょう
気がつくと我々はインド人に囲まれていた。戦場で四方八方から飛んでくる銃弾のような質問。写真を撮ってくれとせがむインド人。ただただ会話を熱望するインド人。色んなやつに囲まれて飽きることがない。これが一番安いチケットの面白みかもしれない。
長い時間だと飽きるけど、数時間なら彼らのうざさのお陰であっという間に時間が過ぎる
そう、時間の長さを感じることる頃には既にアーグラーの地に足をめり込ませていたのだ
一番安い席には扇風機が無数にあるが、あまり意味がない
暑いときは暑いし、寒いときは寒いのだ
説明しなくてもわかると思うけどタージマハル
宿泊した宿のボスに言われた。「お前を来た時からずっと見てたけど、お前はなぜ誰も信用しようとしないんだ」
俺はここはインドなのだから当たり前だと言ったらお前の国にもヤクザがいるだろうと言われた。完全に話のポイントがずれている。理由を不得意な英語で丁寧に説明したのだが、きちんとは理解してもらえない。インド人だからって理由だけで疑ってかかるのが彼には気に入らないようだ。
前にも書いたけど、人を疑うのは簡単だけど信じる事はとても難しい
彼にはそれだけ英語で言って納得してもらった
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