「あのいらないペットボトルとかありますか? 俺明日ガンジス川をラクシュマンジュラの橋からその橋の先までペットボトルで下ろうと思ってるんですけど!!」「はぁ??」
俺がリシュケシュで仲良くなった友達の何人かで、リトルブッダという川沿いにあるレストランカフェでチャイを飲みながらガンジス川をのんびりと眺めてるときにこんな事を言ってペットボトルを集めに来た日本人がいた
彼の名前は覚えていないがまだ10代の大学生でこの事件の顛末の結果、俺たちの間では「おおばか野郎」と呼ばれることになったので、ここでは仮に「B君」としておく
なんでもB君の話を詳しく聞くと、ペットボトルを集めて、それを紐でくくって座布団のような形に作って、それでガンジス川を下ると言うのだ
ちょうどこの時期はモンスーンも通り過ぎ雨期明けの時期、川の水量は一年の間でも最も多く流れも早い。ちょうど俺が来た次の日からラフティングが解禁になった日でもあったのだ
でも俺はその挑戦が愚かかどうかの判断がこの時点ではつかなく、「ぺっとボトル何本でやろうとしてるの?」「いや~今の時点で10本くらい集まってるんで、明日までに20本集まればいいんですけど」
「あ~それはちょっと無謀じゃない?100本くらい集めた方がいいよ」「いやーでも明日までにやりたいんで~」
既にやる事前提で話はすすみ、俺だけではなく誰も止めようとしない。と、いうよりは誰も彼の話を本気にはしていなかった。どうせやらないだろうと。誰しもがそう思っていた
しかし、次の日彼はなんの予告もなく、一人の付添い人を川の下流に待たして、たった20本のペットボトルを座布団型に紐で固定して決行したらしいのだ
バカって素敵
座布団型に作られた舟と呼ぶにもおこがましいペットボトルのオブジェは、彼を乗せて川に浮かび上がったと同時に沈み始めた。よくよく考えたら当たり前の話だ。計算すればすぐに分かる事。
ペットボトルと言っても一本一リットル。浮力20リットル分の空気で体重60キロを超える人間を支えられる筈はない。ビート板で世界一周しようとしてるようなものだ。
しかし、B君はすぐさま体制を変えて、腹の下にペットボトルを突っ込んで体が元々持っている浮力にプラスするような形で浮かんで流され始めた
この判断は中々だが、他にも諦めると言うベストな判断があった筈だ。おおばか故の判断であろう
ガンジス川は見た目は穏やかに見えるが、川幅の狭いところではラフティング用のボートでもひっくり返ることのあるくらい荒れている
川の真ん中程まで流されたB君のペットボトルのオブジェは電光石火の速さで瓦解、浮力を失ったB君はガンジス川にいいように弄ばれた挙句、下流に流され始め、そして溺れ、近くに浮いていたラフティング用のボートに救助された
その後警察に逮捕され、事務所まで連行
散々説教された後、パスポートのコピーをとられ、次やったら豚箱に5年ぶち込んでやると脅されて釈放されたらしい。*リシュケシュのガンジス川は、釣と遊泳は禁止されている
もしFNNの安藤キャスターがいたら「いやーー呆れましたねーー!!」とコメントされること間違いなしの大バカ野郎である
ちなみにB君は俺の友達ではなく、ただの知り合いである。ここははっきりしておきたい
インドは少し大きな街に行けば何処でもヨガスタジオがあるくらいヨガはポピュラーなものだが、ここリシュケシュはヨガ発祥の地。石を投げればヨガ講師に当たると言うくらい、周囲はヨガ教室やアシュラムだらけ
何処を選んだらいいのかも一苦労
リシュケシュに来るツーリストの多くはヨガが目的で、そうでなくとも経験としてヨガをやっていく人は多い。その理由のひとつが1クラス2時間で200ルピー(350円)と言う破格な相場。他にも、一日数時間のヨガクラスと宿泊3食付のアシュラム(ヨガ道場)に入って、ヨガを本格的に学ぶ人などもいる
俺は日本でヨガをやったことは無いけど、聞いた所によると一回で3000円近くするのだとか
だからここでは滞在してる間は毎日ヨガに通うのが当たり前のようになるのだ
実はリシュケシュにはフィリピンの学校時代の友達チズさんがヨガの修行で長期滞在していて、数あるヨガクラスの中から何処を選んだらいいかわからなかった俺にあるヨガ教室を紹介してくれた
その名もYOGA VINI
名前の通りVINIと言う日本語ペラペラの講師がやっている教室
そのせいか生徒も日本人が多い
リシュケシュはインド人の観光客の集団が毎日のように大挙して押し寄せるのだが、ヨガクラスでインド人を見たことは一度も無い。100%外国人ツーリストでその殆どがイスラエル人
ヨガビニも例外ではない
クラスも白人が多いときは英語で、日本人が多いときは英語と日本語のミックスで行われてるが、ビニ本人は日本人の生徒にもっと来て欲しいらしい
俺は毎日ここの教室に通って朝2時間夕方の2時間、一日4時間のヨガをやっている
朝があって夕方あってたまにサボったり、友達ができたり、まるで中学の部活のように、退屈することの無いリシュケシュの生活が始った
俺がリシュケシュで仲良くなった友達の何人かで、リトルブッダという川沿いにあるレストランカフェでチャイを飲みながらガンジス川をのんびりと眺めてるときにこんな事を言ってペットボトルを集めに来た日本人がいた
彼の名前は覚えていないがまだ10代の大学生でこの事件の顛末の結果、俺たちの間では「おおばか野郎」と呼ばれることになったので、ここでは仮に「B君」としておく
なんでもB君の話を詳しく聞くと、ペットボトルを集めて、それを紐でくくって座布団のような形に作って、それでガンジス川を下ると言うのだ
ちょうどこの時期はモンスーンも通り過ぎ雨期明けの時期、川の水量は一年の間でも最も多く流れも早い。ちょうど俺が来た次の日からラフティングが解禁になった日でもあったのだ
でも俺はその挑戦が愚かかどうかの判断がこの時点ではつかなく、「ぺっとボトル何本でやろうとしてるの?」「いや~今の時点で10本くらい集まってるんで、明日までに20本集まればいいんですけど」
「あ~それはちょっと無謀じゃない?100本くらい集めた方がいいよ」「いやーでも明日までにやりたいんで~」
既にやる事前提で話はすすみ、俺だけではなく誰も止めようとしない。と、いうよりは誰も彼の話を本気にはしていなかった。どうせやらないだろうと。誰しもがそう思っていた
しかし、次の日彼はなんの予告もなく、一人の付添い人を川の下流に待たして、たった20本のペットボトルを座布団型に紐で固定して決行したらしいのだ
バカって素敵
座布団型に作られた舟と呼ぶにもおこがましいペットボトルのオブジェは、彼を乗せて川に浮かび上がったと同時に沈み始めた。よくよく考えたら当たり前の話だ。計算すればすぐに分かる事。
ペットボトルと言っても一本一リットル。浮力20リットル分の空気で体重60キロを超える人間を支えられる筈はない。ビート板で世界一周しようとしてるようなものだ。
しかし、B君はすぐさま体制を変えて、腹の下にペットボトルを突っ込んで体が元々持っている浮力にプラスするような形で浮かんで流され始めた
この判断は中々だが、他にも諦めると言うベストな判断があった筈だ。おおばか故の判断であろう
ガンジス川は見た目は穏やかに見えるが、川幅の狭いところではラフティング用のボートでもひっくり返ることのあるくらい荒れている
川の真ん中程まで流されたB君のペットボトルのオブジェは電光石火の速さで瓦解、浮力を失ったB君はガンジス川にいいように弄ばれた挙句、下流に流され始め、そして溺れ、近くに浮いていたラフティング用のボートに救助された
その後警察に逮捕され、事務所まで連行
散々説教された後、パスポートのコピーをとられ、次やったら豚箱に5年ぶち込んでやると脅されて釈放されたらしい。*リシュケシュのガンジス川は、釣と遊泳は禁止されている
もしFNNの安藤キャスターがいたら「いやーー呆れましたねーー!!」とコメントされること間違いなしの大バカ野郎である
ちなみにB君は俺の友達ではなく、ただの知り合いである。ここははっきりしておきたい
インドは少し大きな街に行けば何処でもヨガスタジオがあるくらいヨガはポピュラーなものだが、ここリシュケシュはヨガ発祥の地。石を投げればヨガ講師に当たると言うくらい、周囲はヨガ教室やアシュラムだらけ
何処を選んだらいいのかも一苦労
リシュケシュに来るツーリストの多くはヨガが目的で、そうでなくとも経験としてヨガをやっていく人は多い。その理由のひとつが1クラス2時間で200ルピー(350円)と言う破格な相場。他にも、一日数時間のヨガクラスと宿泊3食付のアシュラム(ヨガ道場)に入って、ヨガを本格的に学ぶ人などもいる
俺は日本でヨガをやったことは無いけど、聞いた所によると一回で3000円近くするのだとか
だからここでは滞在してる間は毎日ヨガに通うのが当たり前のようになるのだ
実はリシュケシュにはフィリピンの学校時代の友達チズさんがヨガの修行で長期滞在していて、数あるヨガクラスの中から何処を選んだらいいかわからなかった俺にあるヨガ教室を紹介してくれた
その名もYOGA VINI
名前の通りVINIと言う日本語ペラペラの講師がやっている教室
そのせいか生徒も日本人が多い
リシュケシュはインド人の観光客の集団が毎日のように大挙して押し寄せるのだが、ヨガクラスでインド人を見たことは一度も無い。100%外国人ツーリストでその殆どがイスラエル人
ヨガビニも例外ではない
クラスも白人が多いときは英語で、日本人が多いときは英語と日本語のミックスで行われてるが、ビニ本人は日本人の生徒にもっと来て欲しいらしい
俺は毎日ここの教室に通って朝2時間夕方の2時間、一日4時間のヨガをやっている
朝があって夕方あってたまにサボったり、友達ができたり、まるで中学の部活のように、退屈することの無いリシュケシュの生活が始った
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